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収穫を祝うお供え物

江戸時代に薩摩芋が普及するまでは、主要な芋は「里芋」でした。里芋は、インドからインドシナ半島にかけての地域が原産とされるタロ芋の一種で、日本には稲の渡来よりも前に、中国から南方民族が伝えたと考えられています。畑作物においても代表的な作物であったので、正月料理にも必ず用いられ、仲秋の名月でも「芋名月」といわれ、収穫を祝うお供え物には欠かせないものでした。山にできる「山芋」に対して、里にできるので「里芋」といい、種類も多く、京野菜の「海老芋」や「筍芋」も里芋の一種です。一方「薩摩芋」は、原産地はメキシコからグアテマラで、日本へは、1605年に琉球の人が中国から持ち帰って栽培し、その後薩摩に入りました。琉球に伝えられた当初は「唐芋(からいも)」、薩摩に伝わったときは「琉球芋」と呼ばれていたのが、江戸時代の学者青木昆陽が、薩摩国から種芋を得たので薩摩芋となったといわれています。実は「イモ」には4つの字があり、「芋」といえば里芋、「藷」は薩摩芋、「薯」はジャガイモ、「蕷」は山芋に用います。明治時代以降、とくに秋という季節で連想する「イモ」といえば薩摩芋になってきました。江戸から十三里離れた薩摩芋の名産地川越では「栗より(九里四里)うまい十三里」と薩摩芋に異名があり、それにちなんで10月13日は「さつまいもの日」となりました。

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