還暦から古希へ
長寿の祝いを「古希」からとする人が多いようです。古希とは、中国の詩人杜甫が「人生七十古希稀なり」(人生70歳を迎える人はごく少数である)と詠ったのにちなんでいます。以前は還暦の祝いで、家を後継者に譲って引退するという風習がありましたが、最近では古希の祝いで二代目を紹介し、引き継ぐ方が多いようです。還暦の祝いは「赤」、古希は「紫」、傘寿は「金茶」というのがイメージカラーです。白寿(99歳)と百寿(100歳)のどちらを大々的に祝ったらいいかという問題ですが、この年齢になると、1年1年が大切ですから、どちらも盛大に、みんなで長寿を祝ってあげるのがいいでしょう。長寿の祝いのお返しとしては、以前は本人がつくった火吹き竹や斗升かきを配り、配られた人はそれを使い、長寿にあやかるという風習がありました。最近では本人が書いた色紙・短冊・手形にサインをして贈ることが多くなっています。
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