邪気を払い長寿を願う

蘇という悪鬼を屠るという意味から「お屠蘇」と付けられました。屠蘇散(山椒・肉桂・桔梗・白朮・防風・大黄・蜜柑・皮などの漢方薬)を調合し、紅絹の三角形の袋に入れ、日本酒や味醂にひたしてつくったもので、これを正月三が日に飲むと1年の邪気や悪鬼を屠り、延命長寿が得られます。昔は医者が暮れに配ったものですが、明治以降は市販の袋入り「屠蘇散」を酒や味醂にひたし、朱の盃で飲むようになりました。屠蘇器は、食卓に出すまでは床の間の脇床に正面が見えるように置き、朱の盃は左側に、銚子は右側にセットします。飲む人の右側から注ぎ、飲む順番は息災(災害を消滅すること)を祝う意味から、年少者を先にし、順次年長者へと移っていきます。朱盃の大きさにはこだわらず、飲めない人や飲んではいけない人(車の運転など)などは、小さい盃で少し口につけるだけにします。正式には各杯三献ずついただくものですが、うえの小さい盃を使い、下の二つは使わなくてよいとされています。飲むときは、薬指を盃の高台にかけて両手で持ち、三三九度のように分けて飲む必要はなく、普通に飲みます。

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