誕生後7日目の夜に、赤ちゃんの健やかな成長を願って行う祝宴が「お七夜」です。「命名式」「お七夜の祝い」「名付け祝い」とも呼ばれています。生後7日目に生まれた子に名前を付け、白紙に名前を書いて神棚や仏壇などに貼って、社会の一員として仲間入りしたことを認めてもらう儀式でもあります。
現在では病院での出産が多く、退院直後のため「お七夜」は内輪で祝うのが一般的です。母親にとっても、晴れて無事に母親となり、身内の人たちの祝福を受けるうれしい宴です。
しかし、産婦の体は、まだ完全には回復していません。周囲の人たちは、特に料理も消化のよいものを選んであげる、疲れないように早めに解散するといった心配りが必要です。
お七夜に招待されたら、生花、ケーキ、お菓子、果物、ぬいぐるみ、おもちゃ、紅白ワイン、日本酒などを持参するとよいでしょう。
体裁は表書きを「祝 お七夜」「祝 命名」「御祝」「寿」とし、紅白花結びののし紙にします。
金額の目安は、5,000円〜10,000円くらいが目安です。
赤ちゃんが生まれた家の当主は、親戚などを招き、「命名式」を行ったあとに祝宴を開きます。
祝い膳は、赤飯と尾頭付きの魚、刺身などで、魚はおめでたい鯛が使われることが多いのですが、大きくなるにつれて名前が変わる、ブリやボラなどの「出世魚」も用いられます。現代では、母子の「退院祝い」として、両家の両親を呼んで、または夫婦だけで祝うケースが増えています。産後間もない時期なので、負担をかけないように出前をとるなどして用意することも多くなっているようです。