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欧米の伝統的ケーキ

日本でも、欧米文化の影響を受けて「ジューンブライド」といわれる6月の挙式が人気となっています。欧米で6月の花嫁が好まれるのは、ローマ神話で結婚を司る女性の守護神ジュノーの名の月「ジューン」に結ばれた花嫁は、幸せになるという言い伝えがあるからです。6月は、日本では梅雨の時期ですが、欧米ではすがすがしい初夏であり、イギリスのガーデンウェディングは、花が咲き乱れ美しい挙式になります。古代シュメール人には高い丘に神を祭る習わしがあり、ウェディングケーキを高くするのも、神を祭る意味があるようです。ケーキの形の伝統的なスタイルとして、フランスの「クロカンブッシュ」、イギリスの「シュガークラフト」があります。「クロカンブッシュ」は、アーモンド入りキャラメルの土台に一口サイズのシュークリームを円すい状に高く積み上げ、飴がけしたものです。結婚式のほか教会のセレモニーなどで使われます。出席者にシュークリームを2〜3個とりわけ、皆で分かち合い祝うという意味があるので、出席者が多いと、クロカンブッシュの高さはどんどん高くなります。「シュガークラフト」は、大中小の丸いケーキを3段に飾り立て重ねたものです。生クリームでなく砂糖でコーティングするので、完成品は固くなっています。1段目は出席者に、2段目は出席できなかった人たちに、3段目は1年目の結婚記念日の夫婦2人用です。しっかりブランデーに漬け込んだ果実を使い、じっくり時間をかけて焼き、砂糖でコーティングするので、冷暗所保存で1年持つようになっています。このケーキを花嫁自らがつくる習慣もあり、花嫁のためのケーキ教室も開かれています。一方「引き菓子」は、和菓子ならめでたさを強調する紅白の上生菓子や、松竹梅や鶴亀をあしらった羊羹などが主流で、「めでたい」の語呂をかけて鯛焼きを使うケースもあります。洋菓子では、「バームクーヘン」が人気です。日持ちする・形がくずれない・持ち歩きできるなどの利便性に加え、年輪のデザインが「幸せの年輪」といわれ好まれています。伝統的なものとして「ドラジェ」があります。古代ローマで、子どもが産まれたときや家族が結婚したときなどに、喜びの印として蜂蜜をまぶしたナッツを配る習慣にのっとったものです。結婚式で使われるドラジェは、生アーモンドをチョコレートで包んだもので、子孫繁栄の願いを込めて出席者に配られます。

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