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一人前の大人を自覚する儀式

満20歳になると法律的にも精神的にも成人となり、社会的義務や責任を持つことになります。そのけじめが成人式で、昭和23年に「成人の日」という国民の祝日として1月15日に定められ、平成12年には1月第2月曜に変更されました。中国の「加冠の儀」、日本では「元服式」が由来とされています。男子は15歳になると髪型や服装を大人に改め、冠を初めてかぶる「元服」、女子は13歳になると長くしていた髪を初めて結い上げ、かんざしを飾る「髪上(くしあげ)」を行い、一人前の大人として社会にも承認され、自分自身も自覚するという儀式でした。武家社会では冠の代わりに烏帽子(えぼし)をつけて祝い、童名から正式な名前を付ける習慣があり、烏帽子をつけてくれた人から一文字もらうことが一般的でした。庶民は前髪を剃り落とす「前髪落としの祝」、女性はお歯黒をする「鉄漿付け(かねつけ)祝」、男子はふんどしをしめ、女子は腹巻をつける「兵児帯(へこおび)祝」がありました。成人祝いは、大人が持つにふさわしい上質の品物が喜ばれます。男性にはワイシャツ・ネクタイ・時計など。女性にはスカーフ・アクセサリー・バッグ・ワインなどです。お返しは必要ありませんが、成人した本人が礼状を出すか、大切な人であれば挨拶に伺うのが礼儀です。

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