子どもにとって入園・入学は、社会生活(集団生活)に旅立つ第一歩です。祝福し、応援し、新しい友達との出会いの大切さを教え、希望にあふれた気持ちを高めることが「入園・入学の祝い」と言ってよいでしょう。その意味では、ごく内々のお祝い事であり、祝い方にしきたりはありません。両親や祖父母など、家族揃ってお祝いをします。
小学校への入学祝いとして、両親や祖父母などごく親しい親族は、ランドセル、学習机、通学服、入学式当日に着る洋服などを贈るとよいでしょう。
それ以外の人が、入学祝いを贈る場合には、両親から直接希望を聞く方がいいでしょう。最近は種類も豊富に揃っているので、子供と一緒に選ぶのも楽しめます。
身内のお祝いなので、お祝いとして何かを贈る場合には、必ず本人や両親の希望を聞いてから贈るようにしましょう。贈り物が重複しないように注意しましょう。
入園・入学のお祝いですので、子どもが直接使うものを贈ると、子どものこれからはじまる生活への気持ちも高なるでしょう。
■入園祝いに適したギフト
おもちゃ、クレヨン、お絵かきノート、鉛筆などの学用品、絵本、お弁当箱、傘、長靴、ハンカチ、靴下など
■小学校入学祝いに適したギフト
クレヨン、ノート、本立て、文房具、目覚まし時計など
【桃の節句】
桃の節句には、雛人形を飾り、雛壇に「ひなあられ」「ひし餅」「白酒」「桃の花」「菜の花」などを飾って雛祭りをします。また、「はまぐり」も桃の節句につきものです。これは二つに分けてしまっても、自分のふたでないものとは絶対に合わないことから、女性の貞操の象徴とされたものです。
娘・息子夫婦に長女が誕生した場合は、節句の飾りものは母親の実家が贈る習わしですが、現在では父親の実家と共同で贈ることもあるようです。また、次女が誕生の場合、雛人形を増やしてもよいと言われていますが、一般のご家庭では飾るスペースにも限りがあります。次女の初節句には、内裏雛(だいりびな)と一緒に飾る人形や調度品などを贈るとよいでしょう。すでに一式揃っている場合は、雛人形以外の人形も問題ありません。子どもの両親と相談し、人形以外のものを贈りましょう。
最近では、一世帯で初節句を迎えることも多く、飾る余裕がない場合が考えられます。その場合、女の子なら初めは男女一対の内裏雛などがよいでしょう。その他のお祝いは、“鼓人形”“博多人形”“日本人形”などが喜ばれるでしょう。知人や友人などが贈るときには、たとえばおもちゃや人形、ぬいぐるみなどを贈っても喜ばれるでしょう。なお、初節句のお祝いは、節句当日の数か月前から、少なくとも10日前までには贈りたいものです。
【端午の節句】
端午の節句には、武者人形、よろい兜を飾り、幟(のぼり)や鯉のぼりをあげ、柏餅、ちまきなどを用意します。また、地方によっては菖蒲(菖蒲とよもぎ)を軒にふいたり、菖蒲湯を沸かしたりします。菖蒲は尚武(無事、軍事などを重んじる)に通じるとともに、皮膚病を予防し、邪気をはらうという習わしがあったようです。
娘・息子夫婦に長男が誕生した場合は、節句の飾りものは母親の実家が贈る習わしですが、現在では父親の実家と共同で贈ることもあるようです。次男が誕生の場合、長男に鯉のぼりを贈っている場合は、次男には武者人形やよろい兜など、重複しないものを贈りましょう。
最近では、一世帯で初節句を迎えることも多く、飾る余裕がない場合が考えられます。その場合、男の子なら初めは兜だけにして、年々揃えていくのも楽しみです。その他の「祝いの品」は、“金太郎人形”“桃太郎人形”などが喜ばれるでしょう。知人や友人などが贈るときには、たとえばおもちゃや人形、ぬいぐるみなどを贈っても喜ばれるでしょう。なお、初節句のお祝いは、節句当日の数か月前から、少なくとも10日前までには贈りたいものです。