お中元を頂いたらお礼状で感謝を|ビジネスシーンで使えるマナー・書き方・文例をご紹介

お中元を頂いたらお礼状で感謝を|ビジネスシーンで使えるマナー・書き方・例文をご紹介

お中元をいただいたら、お礼状で感謝の気持ちを伝えるのが大切です。お礼状には、出すタイミングや書き方など、いくつか押さえておきたいマナーがあります。この記事では、ビジネスシーンで使えるお礼状を送る際のマナーや、書き方のポイント、文例をご紹介いたします。
※2024年のお中元は終了いたしました

お中元のお返しは必要?

お中元のお返しは必要?

お中元をいただいたら、お返しをすべきか迷う方もいらっしゃるでしょう。基本的にお中元のお返しは不要とされています。

しかし、何もしなくて良いということではなく、お礼状で感謝を伝えるのが礼儀お礼状は感謝の気持ちを伝えるだけでなく、「お中元をきちんと受け取りました」という報告にもなります。

目上の方や上司から、いただきすぎて、お返しをしないのは申し訳ないと思う場合は、「御中元」「暑中御伺」で品物を贈ってもよいでしょう。

ビジネスにおけるお礼状を送る際のマナー

ビジネスにおけるお礼状を送る際のマナー

お中元の感謝を伝えるお礼状は、マナーにも十分気を配ることが大切です。

ここでは、ビジネスシーンでのお礼状を送る際に、気を付けたいマナーをご紹介いたします。

お礼状を出す前にまずは連絡する

お中元をいただいたら、お礼状を出す前に、まずはお礼の連絡をして、感謝を伝えます。

連絡方法は、電話やメールなど普段通りのコミュニケーションツールを使って問題ありません。お中元が届いた当日や翌日など、早めに連絡をするようにします。

お礼状を出すタイミング

お礼状を出すタイミングは、すぐに送るのがマナーとされています。お中元を受け取ってから、3日以内に贈るのが望ましいです。

すぐに出すのが難しい場合は、まずは電話やメールなどでお礼を伝えたのち、遅くても1週間以内には、相手の手元にお礼状が届くように出しましょう。

事情があり、お礼状を出す時期が遅れた場合は、お礼状にお詫びの言葉を添えます。

お礼状の書き方

お礼状の書き方

ここでは、お礼状の基本的な書き方をご紹介いたします。

お礼状は「封書」「手書き」「縦書き」が基本

お礼状の出し方には、はがきと封書がありますが、封書の方が丁寧です。また、手書きで縦書きで書くことで、より丁寧な印象を与えます。

お礼状には、基本的に白の封筒と白の便箋を使います。お中元のお礼状の場合は、花火や朝顔、ひまわり、金魚などの夏らしい柄が入っている便せんを使うのも素敵ですが、華美になりすぎないよう、ワンポイントでとどめておくのがおすすめです。

目上の方や、お取引先の方に送るお礼状は、「封書」「手書き」「縦書き」で書くようにすると良いでしょう。

お礼状の構成は定型を押さえる

お礼状の書き方は、定型の構成が決まっています。お礼状には、感謝の気持ちだけでなく、季節の挨拶相手の健康を気遣う内容などを記載するのがポイントです。

①頭語・結語

お礼状の文面は、原則、頭語で始まり結語で終わるようにします。頭語・結語には、「こんにちは」や「さようなら」などの挨拶が意味があるので、お礼状には必ず必要です。

頭語と結語の組み合わせには決まりがあり、間違った組み合わせにならないように気を付けましょう。

頭語と結語の組み合わせには、「拝啓・敬具」、「拝呈・敬白」、「謹啓・謹白」などがあります。

目上の方やお取引先へのお礼状には、「拝啓・敬具」または「謹啓・謹白」を使うとよいでしょう。

②時候の挨拶

頭語の後には、季節を表す言葉の挨拶を書きます。

時候の挨拶は、時期によって変わってくるので、お中元のお礼状には、贈る時期にあった7月または8月の時候の挨拶を使います。

7月と8月の時候の挨拶には、以下のようなものがあります。

  • 7月:盛夏の候、大暑の候、猛暑の候、梅雨明けの候、日増しに暑さが厳しくなってまいりました など
  • 8月:晩夏の候、立秋の候、残暑厳しき折、猛暑到来となりましたが、厳しい暑さが続いておりますが など

時候の挨拶は月だけでなく、同じ月でも日にちによって、上旬、中旬、下旬があるので、注意しましょう。

③相手の健康・安否を尋ねる

続いて、相手の健康や安否を尋ねる言葉を入れるのが基本です。

「ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます」や、「皆さまにはますますご健勝のことと存じ上げます」といった一文を入れます。

お相手との関係性によって使い分けると、より丁寧になります。

④お礼の言葉

次に、お中元が届いたことと、お中元をいただいたことに対して、感謝の気持ちを丁寧に書きましょう。

この部分は、文例などをそのまま使うのではなく、できるだけ自分の気持ちで書いた方が気持ちが伝わります。家族や従業員など自分以外も喜んでいることを具体的に書くことで、より感謝の気持ちを伝えられます。

⑤これからの相手の健康や息災を願う言葉

お礼を伝えた後は、相手の健康や息災を願う言葉を書き、結びの挨拶とします。

結びの挨拶は、ビジネスシーンでのお礼状であれば、「これから暑さが厳しくなる折、一層のご健勝と貴社のご繁栄をお祈り申し上げます。」などの激励の文言を入れましょう。

結びの挨拶の次に、頭語と対になる結語を書きます。

⑥日付・差出人名・宛名

結語の後は、日付と差出名、宛名を書けば完成です。

日付はお礼状を書いた日を書きますが、西暦や元号から記載するのが正式。

メールなどだと、まず〇〇様と相手の名前を書き始めますが、手紙の場合は、最後になるので、日付と差出名のあとに、宛名を記載します。お取引先の方に送る場合は、相手の会社名と部署名を忘れずに書きましょう。

お礼状の文例

お礼状の文例

お礼状は、定型の構成を押さえるのが大切ですが、送る相手によって書き方を変えるとよいでしょう。

ここでは、上司や目上の方向けと、お取引先向けに送るお礼状の文例をご紹介いたします。

上司・目上の方向け

謹啓 いよいよ夏の到来を迎え、〇〇様につきましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
平素は公私に渡り何かとお心にかけていただき、深く感謝いたします。
さて、この度はご丁寧なお心遣いをいただき、誠にありがとうございます。
家族一同大変喜んでおります。あらためて御礼申し上げます。
末筆ではございますが、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
まずは書中をもちまして御礼申し上げます。
まだまだ暑い季節が続きますので、どうかご自愛くださいませ。

謹白

令和〇年〇月〇日
〇〇(差出人名)

××様

お取引先向け

拝啓 盛夏の候、貴社におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は、格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、このたびは丁寧なお中元の品をたまわり、誠にありがとうございます。
さっそく部署一同で美味しくいただきました。
株式会社〇〇様には、平素より何かとお力添えをいただきまして、弊社としても非常に心強く思っております。今後とも、変わらぬご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
しばらくは厳しい暑さが続くようです。皆様どうぞご自愛ください。
まずは書中をもってお礼申し上げます。
敬具

令和〇年〇月〇日
株式会社〇〇
(役職)〇〇

株式会社××
(役職)××様

お中元にお返しをする際のマナー

お中元にお返しをする際のマナー

前述の通り、お中元には基本的にお返しは不要ですが、多くいただきすぎて気になる場合は、「御中元」または「暑中御伺」として贈ることもあります。

その際は、予算や時期、のし紙などマナーを押さえることが大切です。

ここでは、お中元のお返しを贈る際のマナーを見ていきましょう。

お中元のお返しの予算

お中元のお返しの予算は、いただいた品物の半額~同額になるように選ぶのがマナーです。贈るお相手が同等の立場なら同額程度、目上の方なら半額~同額よりも少し低めの金額にします。

お取引先に贈るお中元の予算は、基本的に5,000円前後が多いので、お返しは2,500円~4,000円ほどで選ぶとよいでしょう

また予算だけでなく、中身がもらったものと被らないようにすることもマナーのひとつです。

お中元のお返し時期

お中元のお返しは、お礼状を送ってから、1~2週間ほど開けて贈ります。

お返しを贈るタイミングが、お中元(東日本なら7月15日、西日本なら8月15日まで)の時期なら「御中元」とします。

もしお中元の時期を過ぎているなら「暑中御伺」、立秋以降や西日本の8月16日以降は「残暑御伺」に変更しましょう。

お中元のお返しにかけるのし紙

お中元同様、お中元のお返しにも、のし紙をかけて贈るのがマナーです。この際にかけるのし紙は、何度あっても良い慶事に使用される「紅白もろわな結び(花結び)」の水引きを選びましょう。

表書きは、贈る時期に合わせて「御中元」、「暑中御伺」、「残暑御伺」とします。

お中元ののし紙の書き方|基本的なマナーと注意点・会社名の入れ方も

お中元のお返しにおすすめのスイーツ

お中元のお返しにおすすめのスイーツ

暑い夏に贈るお中元には、涼しさを感じられるようなスイーツがおすすめです。夏らしいフルーツやアイスクリーム、ゼリーなど、冷やして美味しいスイーツなら、暑い夏も乗り切ってもらえるはず。

またスイーツは、老若男女問わず楽しめるため、消え物として気軽に楽しんでもらえます。

【彩果の宝石】《お中元》フルーツゼリーコレクション

【彩果の宝石】《お中元》フルーツゼリーコレクション

1953年創業のフルーツゼリー専門店『彩果の宝石』。

“フルーツゼリーコレクション”は、日本を含む世界各国から選りすぐりの果物を使い、風味をそのまま閉じ込めた一口サイズのゼリーです。15種類のフルーツゼリーが合計50個入っています。

果物本来の美味しさと、歯切れの良い絶妙な食感をお楽しみいただけます。

個包装なので召し上がりやすく、取り分けやすいのもポイントです。

【ID47・キャピタル】《お中元》紅茶・コーヒーゼリー詰合せ

【ID47・キャピタル】《お中元》紅茶・コーヒーゼリー詰合せ

こちらは、静岡県産の紅茶葉を使用したレモンティーゼリーと、ペルーで農園を営む高橋克彦氏のコーヒーを焙煎したコーヒーゼリー・カフェオレゼリーの詰め合わせです。

レモンティーの爽やかさと、コーヒーの香ばしさをお楽しみいただけます。

暑い夏にさっぱりとお召し上がりいただける一品です。

お中元のお返しにおすすめのドリンク

お中元のお返しにおすすめのドリンク

気軽に召し上がっていただけるドリンクも、お中元のギフトにおすすめ。冷やしてお楽しみいただけるドリンクは、夏のギフトの定番です。

【エディアール】《お中元》フルーツドリンクセット

【エディアール】《お中元》フルーツドリンクセット

フランスのパリで南国の珍しいフルーツを売り出したことから始まった、1854年創業の高級食品店『エディアール』。

“フルーツドリンクセット”は、マンゴーと白桃、ブルーベリー&カシスが合計6本入ったセットです。上質で洗練されたフルーツの味わいを存分にお楽しみいただけます。

【カゴメ】《お中元》フルーツ&野菜飲料詰合せ

【カゴメ】《お中元》フルーツ&野菜飲料詰合せ

こちらは、「100%フルーツジュース」3種類と、「野菜生活100」4種類が合計で15本入った詰め合わせです。

フルーツジュースがオレンジ・アップル・グレープ、野菜生活100がオリジナル・ベリーサラダ・マンゴーサラダ・アップルサラダとバラエティ豊かで、気分に合わせてお好みのものをお選びいただけます。

160gの飲み切りサイズです。

【カゴメ】《お中元》野菜生活 国産プレミアム紙容器詰合せ

【カゴメ】《お中元》野菜生活 国産プレミアム紙容器詰合せ

こちらは、フルーツが主役になった贅沢な野菜ジュースの詰め合わせです。100%国産野菜と果物を使って、自然の恵みを活かす独自製法で作られたジュースは、濃厚な甘みや豊かな香りが楽しめます。

まるでフルーツジュースのような味わいなので、野菜ジュースが苦手な方でも飲みやすくなっています。

白桃ミックス、ラ・フランスミックス、メロンミックス、さくらんぼミックス、巨峰ミックス、デコポンミックスの6種類がラインナップ。

紙パックなので、ゴミ捨ての際に分別する必要がないのも嬉しいポイントです。

【サントリー】《お中元》黒烏龍茶・胡麻麦茶ギフト

【サントリー】《お中元》黒烏龍茶・胡麻麦茶ギフト

こちらは、特定保健用食品の黒烏龍茶12本と胡麻麦茶6本が入った詰め合わせ。

冷やしてから飲めば、夏の水分補給として喜ばれるでしょう。

さらにどちらもトクホのお茶なので、健康を気にしている方にもおすすめです。

お中元を頂いたらお礼状で感謝を伝えよう

お中元を頂いたらお礼状で感謝を伝えよう

お中元のお礼状は、「品物をきちんと受け取りました」という報告と、「ありがとうございます」という感謝の気持ちを伝えるもの。目上の方やお取引先の方にお中元をいただいたら、まずは連絡を入れ、3日以内にお礼状を送りましょう

またお中元をいただきすぎたお相手に、お返しをしたいと考えているなら、お礼状と品物の両方を送ることもできます。お中元のお返しを送る場合は、いただいた品物と被らない素敵なお品物を贈りましょう。