お世話になっている取引先の新事業・新店舗のスタートは、門出を祝う素敵なギフトを贈りたいものです。この記事では開業祝いに定番の品物はもちろん、相場や贈るタイミングなど、マナーについて紹介します。相手に喜ばれる開業・開店のギフト選びにお役立てください。
目次
新規開業・開店のお祝いにふさわしいギフトとは?

新規事業や新店舗のスタートには、ぜひ贈り物をしましょう。門出を祝福するとともに、「今後とも繋がりを深めていきたい」という気持ちを伝えることができます。
はじめに考えたいのは「何を贈るか」ということです。開業・開店祝いの定番といえば胡蝶蘭ですが、贈り物をするときのポイントはやはり「相手に喜んでいただけるもの」を選ぶことです。贈る相手の好みやニーズを考慮して選ぶことが大切です。
そこで、まずは贈り物におすすめの商品をご紹介します。記事の後半では金額相場や贈る際のマナーなど、ギフト選びに役立つ情報も解説するので、参考にしてみてください。
開業を華やかに祝う【お花】

特別感のある胡蝶蘭は開業・開店祝いの定番です。人の集まる場所や受付に飾れば、場の雰囲気を一気に華やかにしてくれます。枯れにくく、香りや花粉も少ないのでお手入れに煩わされる心配もいりません。
胡蝶蘭以外では、観葉植物やプリザーブドフラワーもインテリアとして人気の高いギフトです。特に鉢植えのものは「根付く」ことから縁起も良く、オフィスやお店をリラックスした雰囲気にしてくれます。
ただし大きすぎるものは小規模のオフィス・店舗では邪魔になってしまうこともあります。お店の間取りや置いておける場所があるかどうか、オフィスの雰囲気に合うかを事前に確認してから贈りましょう。
【リーフ】大輪白 3本立ち 33輪
「幸福が飛んでくる」という縁起の良い花言葉のある胡蝶蘭は、開業祝いの定番商品。特にホワイトの胡蝶蘭はビジネスシーンの贈り物として好まれています。
清楚な白色はどんな雰囲気のオフィス・お店にも良く調和し、場を華やかにしてくれるでしょう。商品には鉢植えに挿す木札が付属しており、贈り主の名前を入れることができます。
胡蝶蘭は花の数が多いほど格式が高くなるので、予算が許せば花の数が多いものを選ぶのがポイント。この商品は1本辺り11輪の胡蝶蘭が3本寄せ植えされており、高ランクの胡蝶蘭に相当するので、特に大切な取引先へのお祝いにおすすめです。
【リーフ】おとりわけ胡蝶蘭 12本立ち ミックス
2本立ちの胡蝶蘭が6つの鉢に入っているセット商品。白・赤・紫・黄色など色とりどりの華やかな蘭が目を楽しませてくれます。
鉢を取り分けて別々の場所に飾ることもできるので、応接・玄関と分けて飾ったり、スタッフにお裾分けしたり…と、贈り先の雰囲気や好みに合わせて自由にアレンジできるのがポイントです。
名前を入れられる立札のほか、持ち帰りに便利な袋付きなので相手を煩わせることもありません。
面積の小さなお店やオフィス、お花の好きな方がいる場合におすすめです。
【ブリス&ヒル】スクエアグラス ファレノ&ローズ
一つ一つ丁寧に仕上げた日本産のドライフラワーを、ガラスの中にアレンジしたインテリアギフトです。ドライフラワーとは思えないほどのみずみずしさと鮮やかな色が特徴で、メーカーこだわりの技術で生花に近い質感を楽しんでいただけます。
受付や応接に置くと一気に華やいだ雰囲気に。ドライフラワーなので水やり・手入れの手間もいらず、長く楽しむことができます。縦横幅20cm・奥行き16.5cmとコンパクトなので応接テーブルの上、飾り棚など場所を選ばずに飾っておけるのもポイントです。
おもてなしや休憩に重宝する【お茶・お菓子類】

職場のスタッフで取り分けできるお菓子・お茶類も喜ばれやすいプレゼントです。全員で同じものをシェアできるので、職場の雰囲気作りにも貢献してくれるでしょう。事務所を訪れるお客様へのおもてなしに使うこともできます。
お茶やお菓子類を贈るときは、すぐに食べられるように個包装になったものや、長持ちするものを選ぶのがポイント。要冷蔵のものをお贈りする場合は、送り先に冷蔵庫などの設備があるかどうかも配慮しましょう。
【放香堂】茶師厳選 匠伝承宇治銘茶詰合せ
創業約200年を誇るお茶の老舗ブランド『放香堂』の、お茶の詰め合わせセット。京都府産の茶葉を100%使用しており、宇治かぶせ茶・宇治玉露、宇治深蒸し煎茶の3種類が楽しめます。
放香堂のお茶は品評会で賞を獲得したこともある名品で、贅沢な香りと味わいが魅力です。土づくりからこだわり抜いた茶葉を、江戸時代から続く伝統製法で仕上げた本格派です。
お茶好きの方にお贈りするのにぴったりのギフトと言えます。
【フォートナム&メイソン】紅茶・焼菓子・ジャム詰合せ
英国王室も御用達のイギリスのティーブランド『フォートナム&メイソン』によるお茶とお茶菓子のセット。創業はなんと300年前という長い歴史と高い品質が自慢です。
産地・風味の異なる3種類の紅茶に、マーマレードとストロベリーの2種類のジャムと焼き菓子が入っています。ジャムはスコーンなどにつけて頂くことはもちろん、紅茶に混ぜてアレンジする楽しみ方も。
紅茶好きの方に贈るのがおすすめですが、お茶請けを別で買う手間が省けるので、来客対応の多い方に贈っても喜ばれるでしょう。
実用性を重視する人に。普段使いできる【日用品・雑貨】

開業直後は何かと忙しく、物入りになることが多いもの。実用性を重視するタイプの方なら普段使いのできる日用品・雑貨を贈るのもおすすめです。
少しラグジュアリーな雰囲気の品を選ぶとお祝いとしても違和感がありません。
【ノリタケ】カップ&ソーサー5客セット
100年の歴史を持つ日本の洋食器ブランド『ノリタケ』のカップとソーサーのセットです。コーヒー・紅茶のどちらにも使えます。応接用としてすぐにおもてなしの場で使うことができるので、来客対応の多いオフィスへの贈り物におすすめです。
フチにあしらわれた金彩は主張しすぎない上品さがありつつも、さりげない特別感をアピールできます。清潔感のある白い磁器に淡い青の彩色は雰囲気を選ばず、どんな職場にもよく合います。
おめでたい席には定番の【お酒】

お酒の好きな方にお贈りするギフトとしておすすめなのがお酒。「祝い酒」「祝杯」という言葉からもわかるように、おめでたい席にはお酒が欠かせません。
開業に伴ってパーティがある場合にも喜ばれやすく、飲食店を開店した場合であればそのままお店に飾ることもできます。
ただし、人によっては特定のお酒が飲めないこともあるため注意が必要です。喜ばれるコツは、事前にどんなお酒が好きなのか十分リサーチしておくことです。
【ヴーヴ・フルニ】キュヴェ“R”ブラン・ド・ブラン エクストラブリュット プルミエ・クリュ
フランスで150年以上続く伝統ある『ヴーヴ・フルニ』のシャンパンです。雑味の少ない「ファーストジュース」と呼ばれる果汁を厳選使用し、自社農地で育てたこだわりのぶどう果汁を4年以上かけてじっくり熟成。辛口で奥行きのある味わいが特徴です。
シャンパンを贈る場合は、質が落ちないよう横に寝かせて高温多湿・振動を避けるよう気をつけましょう。
【シャンピー】ブルゴーニュ赤白ワインセット
ワインの名産地として有名なフランス・ブルゴーニュ産の赤ワインと白ワインのセットギフト。その日の食事や気分に合わせて好きな方を楽しむことができます。ワインが好きな方、美食家の方へのギフトにおすすめ。
白ワインのシャブリはすっきりとした辛口が特徴。果実の爽やかな香りが楽しめる、魚料理や牡蠣と相性の良いワインです。もう一方のペルナン・ヴェルジュレスはコクとまろやかさが特徴的な赤ワインで、肉料理の旨味を引き立てます。
【オールドパー】オールドパー18年
スコッチウイスキーで特に高級酒として知られる『オールドパー』。中でも18年以上にわたり長期熟成された貴重な原酒をブレンドして作られたものが“オールドパー18年”です。
ボトルの形も特徴的で、斜めに自立させることができます。このことから「決して倒れない」「右肩上がり」を象徴するお酒としても人気で、特にビジネスの相手に贈るギフトとして好まれています。
特徴は、その重厚かつ複雑な味わい。長い余韻の中にモルトの甘みとバニラの香りがほのかに香ります。
開業祝いを贈るときのマナーと注意点

せっかくのお祝いの気持ちも、マナーをわきまえず贈ってしまうとトラブルの元になってしまいます。ここでは、ギフトを贈るときのマナーやタブー、価格相場など、贈る前に知っておきたい事柄についてご紹介します。
開業祝いの相場は関係性によって変わる
開業祝いの相場は、相手との関係性によって変わります。
仕事の取引先に贈る場合、10,000円~30,000円が相場です。安すぎても失礼にあたりますし、逆に高すぎても相手に気を使わせるので十分配慮してください。
のしやメッセージカードでお祝いの気持ちを伝える
のしをかけるという行為は、「より丁重に物を贈る」ということを意味しています。のしだけでも十分に贈り物の格式を高めることができますが、別途メッセージカードなどを添えても喜ばれるでしょう。
ただし、文面を考えるときは忌み言葉(傾く、赤、破れ、火など)を使わないよう注意してください。
水引はおめでたい場合に使われる紅白のもので「何度でもお祝いしたい」との意味がある「紅白もろわな結び(花結び)」を選びましょう。のしの表書きは「御祝」または「御開業祝」「御開店祝」とします。
お届けするタイミングにも気配りを
開業前後は何かと準備に追われ、忙しいものです。お店や事務所にギフトを贈る際は、開業の一週間前までに届けるのが一般的です。
ただし、生花を贈る場合は例外。日持ちしない生花は、開店初日の朝に届くように手配しましょう。
また、大きなものを贈りたい場合は、必ず事前連絡を入れてください。逆に、無理なく持ち運べるサイズのものなら相手の都合の良い時に持参しても構いません。贈り物を直接渡す場合は、開業から二週間以内を目安にしましょう。
お祝いが遅くなった場合は一言添えるのがマナー
何らかの事情で開業前後にお祝いができないこともあるでしょう。お祝いするタイミングを外してしまった場合は、ギフトをお贈りする時に「お祝いが遅くなり申し訳ありません」など一言添えてください。
また、遅れてお祝いを贈るする場合、のしの表書が「御開店祝」「御開業祝」だと場違いな感じを与えてしまいます。この場合、表書は「祝御発展」「祈御発展」など今後の商売繁盛を祈る趣旨の文言に差し替えましょう。
新たな門出を贈り物でお祝い

この記事では、開業祝い・新規開店祝いにおすすめのギフトや気をつけるべきマナーについてご紹介しました。
開業祝いは新たな門出をお祝いする大切な機会です。マナーや先方のニーズに気を配りつつ、喜ばれるものをお贈りしたいですね。
今回おすすめしたギフト商品は「三越伊勢丹法人オンラインストア」からご紹介しました。請求書払いやお届け先の一括登録など、法人利用に便利なサービスを提供しています。取引先へのお祝い以外にも、幅広いギフトシーンでご活用ください。
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