半年間の感謝の気持ちを込めて贈るお中元には、のし紙を掛けるのがマナーです。こちらの記事では、お中元ののし紙の書き方をご紹介いたします。表書きは何にしたら良いのか、会社名を入れる場合はどうしたら良いのかなど、ご確認ください。
※2024年のお中元は終了いたしました
目次
のし紙の種類と基本知識
お中元は、普段お世話になっている方へ感謝の気持ちを表す贈り物です。お中元にはのし紙をかけるのがマナーですが、のし紙にはどんな意味合いがあるのでしょうか?
そもそも熨斗(のし)とは、のし紙の右上にある飾りのことを指します。もともと縁起物として大切な贈り物に添えていた伸しアワビを簡略化したものです。飾り中央に描かれている黄色の細い棒のようなものがアワビです。
また、水引とは熨斗の下の紐のこと。お中元の場合は、紅白もろわな結び(花結び)の水引きを使用するのがマナーです。紅白もろわな結び(花結び)は、何度でも繰り返し結びたい、嬉しい出来事の際に使用します。
のし紙とは熨斗と水引が入った掛け紙のことを指します。慶事の際の贈り物には、のし紙を掛けることで、正しく気持ちを伝えることができ、礼儀を重んじる方にも良い印象を与えることができます。
熨斗はお祝い事のみに使用します。熨斗がついていないものは、掛け紙と呼ばれていて主に弔事で使用されます。慶事、弔事共に現在は掛け紙ではなく短冊が使用されることも多くなりました。
お中元ののし紙の書き方|マナーと注意点
のし紙は、手書きの場合は毛筆で丁寧に書くのがマナーです。現在は筆ペンやサインペンも使用されていますが、ボールペンや鉛筆、黒以外の色を使うのはマナー違反になるため注意してください。
文字は中央に来るように、上下のバランスを考えて書きましょう。その際は、はっきりとした楷書で、水引に文字がかからないように書くのがマナーです。
肉(ハムなどの加工品含む)・魚・鰹節・かまぼこなどの食品には熨斗は不要です。お祝いにはお供物として生ものを添えるのが一般的でしたが、熨斗自体が生ものの代用でお祝いの印を表しているため、食品を送る際は意味合いが重複してしまうことから、熨斗は必要ないとされています。
ただし現在はそこまでこだわらないので、食品に熨斗をつけても問題はありません。
お中元の表書きは贈る時期に合わせて
お中元を贈る際ののし紙には、水引の上段に「お中元」または「御中元」と書きます。ただし時期によっては「暑中御伺」「残暑御伺」となるので注意しましょう。
関東などでは、7月1日から7月15日までに贈る場合は「お中元」、それ以降から立秋の前日までの場合は「暑中御伺」、立秋から8月下旬に贈る場合には「残暑御伺」となります。
地域によっても異なりますが、贈る時期に適した表書きを入れることが大切です。
お中元の名入れ・会社名の入れ方
のし紙の下段には、表書きより小さめの文字で送り主の名前を入れます。
個人名1名の場合はフルネームを書きましょう。ただし目下の方へ贈る場合は姓だけでも可です。連名3名までは、目上の人が一番右側になるように並べて書きます。同じ立場なら五十音順にしましょう。
4名以上の場合は、代表者名を書き左側に小さく「外一同」と書き、中包に他の人の名前を書きます。
会社名や肩書を入れる場合は中心に名前を書き、その右上に小さめの文字で入れましょう。会社名のみ書く場合は中心に書きます。名刺を貼る場合は、下段中央または左側に少し寄せて貼ると良いでしょう。
夫婦の場合は、右側に夫のフルネーム、左側に妻の名前のみを書きます。
お相手の名前を入れる場合は、水引上段の左上に表書きより小さな文字で入れましょう。相手の名前を入れる際、送り主の名入れを連名にする場合は並び順が変わり、目上の人が左側になるので注意してください。
手渡しするなら外のし・配送するなら内のし
のし紙の掛け方は「外のし」と「内のし」の2通りあります。
外のしとは贈り物を包装した上からのし紙を掛けること。そして、内のしとは贈り物に直接のし紙をかけ、その上から包装することを指します。
お中元の場合は外のしが一般的ですが、贈り物を配送にする場合はのし紙が破れないよう内のしにするのがおすすめです。
三越伊勢丹法人オンラインストアで選ぶお中元におすすめの贈り物5選
お取引先へ贈るお中元の相場は5,000円〜10,000円ほどです。重要なお得意様や特にお世話になった方へはそれ以上の品物を選んでもよいでしょう。
品物選びのポイントは、ビジネスシーンにあったもので日持ちがするもの、そして職場の皆さんでお取り分けできるものがおすすめです。
【京菓子司 俵屋吉富】《お中元》夏だより
夏の暑い時期に贈るお中元には、つるんと召し上がりやすいゼリーや水ようかんが喜ばれます。
こちらは和の風味が爽やかな10種類の冷菓が入った贅沢な詰め合わせ。涼やかなデザートは、夏にぴったりな贈り物です。
【佐藤養助】《お中元》創業万延元年稲庭干温飩
お中元には喉越しの良い麺類もおすすめ。乾麺なら日持ちもするので贈り物にも適しています。
こちらは「日本三大ご当地うどん」のひとつ、稲庭うどん。1860年から代々受け継がれてきて、数々の賞を受賞している『佐藤養助』こだわりのうどんです。
適度な歯触りとツルッとした食感は、どんな年代の方にも喜んでいただけそうです。
【カゴメ】《お中元》野菜生活 国産プレミアム紙容器詰合せ
体力が消耗する暑い夏にかけて、元気になれるフレッシュジュースもおすすめです。
「畑は第一の工場」の考えをもとに、白桃やメロン、ラフランス、巨峰、デコポン、さくらんぼなど、国産素材にこだわって作られた果物が主役の野菜ジュースです。
素材の旨みをギュッと凝縮しているので、濃厚な甘みをお楽しみいただけます。
【スターバックス】《お中元》オリガミパーソナルドリップギフト
職場の休憩時間にホッと一息つける『スターバックス』のドリップコーヒー。
焙煎やフレーバーの違いをじっくりと味わっていただけるギフトセットです。
忙しい中でも手軽に贅沢時間をお楽しみいただけるでしょう。
《お中元 三越伊勢丹限定》[三越伊勢丹 味覚百景]煌コース(冊子タイプ)
特にお世話になった方や取引先の重役へのお中元なら、好みのものを選んでもらえるカタログギフトがおすすめです。グルメギフトなら気軽に選べるので相手の負担になりません。
こちらは全国各地の名品や旬の食材、有名料亭監修のグルメを選べるカタログギフト。三越伊勢丹の担当者が選んだこだわりの品々がラインナップしています。
雑誌のように選べる冊子タイプのほか、いつでもどこでも選べるデジタルカタログをご用意しています。予算に応じてカタログを選定いただけるのもポイントです。
お中元にはマナーに沿ったのしをかけて感謝の気持ちを表そう
お中元にはのし紙を掛けるのがマナーです。紅白もろわな結び(花結び)ののし紙に、時期にあった表書きと送り主の名前を入れましょう。