法事・法要では、参列者から香典を頂くため、喪主・施主側からそのお礼としてお返しの品をお渡ししなければなりません。今回は、お返し・引き出物にはお菓子がおすすめである理由と選び方、お渡しする時のマナーについてご案内いたします。
法事や法要のお返しにお菓子を贈る
一周忌法要などに参列してくれた方へ、お礼の気持ちを込めて渡すお返しですが、選び方のポイントとして、「形に残らない消えもの」、「持ち運びしやすいもの」を選ぶのが良いといわれています。
食べ物は食べるとなくなり「悲しみをなくす」ことを連想させることから、お返しに選ばれることが多いアイテムです。
また、お菓子は軽いものも多く、法事・法要に参列した方が持ち帰りやすいことも理由の一つです。
さらに、日持ちするものが多いため、受け取った方が賞味期限をあまり気にする必要が無い点や、お菓子は和菓子や洋菓子などバラエティーに富んでいるため、参列者の年齢層や好みによって選びやすいところもおすすめのポイントです。
お菓子を選ぶ時は、小分けタイプのもので好きなタイミングで召し上がっていただけるもの、手を汚さずに召し上がることができるものがおすすめです。
法事のお返しに関するマナー
法事・法要のお返しについて、失礼のないようにしっかりマナーを心得ておく必要があります。ここでは、お返しについて基本的なマナーをご案内します。
法事のお返しの金額相場
法事・法要のお返しの金額相場は、いただいた香典(御仏前)やお供え物の半分程度の金額です。
しかし、法事のお返しの品は当日渡すため、いただく香典やお供え物の金額は分かりません。そのため、お返しの品物は一律で2,000円~5,000円の品物を用意し、高額の香典やお供え物をいただいた方には、後日改めてお礼の品を贈るようにしましょう。
お返しにはひき紙を掛ける
一般的には、法事・法要の引き物にはひき紙を掛け、表書きは、「志」や「粗供養(主に西日本)」と書きます。
法事のお返しには、黒白や双銀の結び切りのものを使いますが、地域によって異なるため、周囲の人や葬儀担当者に確認すると良いでしょう。
法事のお返しには挨拶状を添える
法事・法要のお返しには感謝の気持ちとご挨拶を兼ねてお礼状や挨拶状を添えるのがマナーです。
お礼状・挨拶状を書く際は、喪中はがきなどと同様に、句読点を使いません。また、季節の挨拶は入れない重ね言葉は使わない、縦書きで書く、などのルールがあります。
法事・法要のお返しにおすすめの和菓子5選
和菓子は幅広い年齢層の方に好まれるお菓子なので、法事のお返しによく選ばれます。見た目が上品なもの、小分けになっているものを選ぶのがおすすめです。
尾張松風屋【法要の引き物】味好み詰合せ
1900年創業の『松風屋』のブランド「尾張松風屋」の人気お煎餅詰め合わせです。1袋に8種類のお煎餅が入っています。
「海老煎ミックス」と「烏賊煎ミックス」がそれぞれの4袋ずつ、「りんごチップミックス」と「れんこんチップミックス」が2袋ずつ入っている詰め合わせ。
軽くて食べやすいサイズのお煎餅で、1回で色々な味が楽しめるところがおすすめです。
志ま秀【法要の引き物】クアトロえびチーズ
香川県のえび煎餅メーカー『志ま秀』の代表菓子、「クアトロえびチーズ」です。サクサクのえび煎餅に、こだわり抜いた4種のチーズをはさんだ、マカロンのような見た目の和スイーツです。
ほど良い塩気と軽い食感が魅力の洋風仕上げで、個包装なので湿気にくく好きなタイミングで召し上がっていただけます。
華やかな色合いと、えびとチーズの組み合わせが楽しめる新感覚の煎餅。コーヒーや紅茶はもちろん、ワインのおつまみにもおすすめです。
京都祇園萩月【法要の引き物】花あわせ
京都の舞妓さんのかんざしをイメージしたパッケージが可愛らしい、『京都祇園萩月』の京あられです。
桜あられや胡麻煎餅など7種類のあられが入った「花よせ」、4種類のかりんとうが入っている「花かりん」、あられと豆類、煎餅が8種類入った「花おつまみ」の3種類の味わいの詰め合わせ。
それぞれ10袋ずつ入って、賞味期限は1ヶ月程度です。お茶と一緒にゆっくり召し上がっていただけるお菓子です。
がんこ職人【法要の引き物】穂乃菓揃
『がんこ職人』の6種類の味が楽しめるおかきの詰め合わせです。サクサクの軽いおかきは、子どもから年配の方まで幅広く親しまれているお菓子。
個包装になっているため、手を汚さず召し上がっていただけるのも良いですね。
麻布十番・あげもち屋【法要の引き物】花キューブ詰合せ
あげおかきの専門店、『麻布十番・あげもち屋』の人気のセットです。味の種類によって異なる可愛らしい和柄のパッケージは、眺めているだけでも心が穏やかになりそう。
定番の「だし塩」をはじめ、おかきでは珍しい「塩レモン」や「えびマヨ」、形が可愛い「梅の花ミックス」「もみの木」など、味も見た目も楽しめる6種類。
1パック25gの食べきりサイズなので、一度にたくさんは召し上がれない年配の方でもちょうど良い量です。さらに、個包装なので、カリカリの食感を損なわずに召し上がることができるのも嬉しいポイントです。
法事・法要のお返しにおすすめの洋菓子5選
洋菓子は、老若男女問わず人気のあるジャンルのお菓子が多くあります。洋菓子を選ぶ時は、和菓子同様、日持ちするものを選びましょう。
洋菓子は種類が豊富なので、数種類用意しておき、家族構成や年齢に合わせて渡すのもひとつの方法です。
ヨックモック【法要の引き物】シガール
1969年に誕生した「シガール」は、『ヨックモック』を代表するお菓子です。サクサクとした軽い口当たりとバターの香りが特徴の「シガール」。くるっと巻いて焼き上げた生地は、重なり合うことで独特の食感になっています。
優しい甘さとバターの香りと、1つ食べるとすぐまたもう1つ食べたくなる後を引く美味しさ。使っているのは、日本で手に入る上質な素材ばかり。
手を汚さず片手で食べられるのもおすすめのポイントです。どの年代の方にも喜ばれる飽きのこない味の「シガール」を、法事のお返しに選んでみてはいかがでしょうか。
ユーハイム【法要の引き物】ユーハイムバウム
『ユーハイム』の創始者、カール・ユーハイム氏が日本で初めてバウムクーヘンを焼いたのは1919年。それ以来、『ユーハイム』は、ドイツの製法に忠実に本場の味を今でも守り続けています。
しっとりした食感や、豊かな風味が魅力の2種類のバウムクーヘン。
昔から添加物を使わずにお菓子を作ることにこだわってきた『ユーハイム』、小さな子どもにも安心して食べさせることができるお菓子です。
彩果の宝石【法要の引き物】フルーツ&フラワーゼリーコレクション
宝石のようにキラキラ輝くお菓子は、日本をはじめ世界各国から取り寄せたフルーツを使ったゼリーです。たっぷりの果汁とジューシーな果肉を使っているため、ゼリーにしてもフルーツ本来の味が楽しめます。
果物の形をしたゼリーが15種類と、可愛らしい花の形をしたゼリーが6種類、計54個とたっぷりの量が入っているため、家族みんなで味わっていただけるのもおすすめのポイントです。
上品な甘さと歯切れの良い絶妙な食感は、子どもから大人まで楽しんでもらえるでしょう。
東京風月堂【法要の引き物】ゴーフレット
『東京風月堂』は、1753年に初代がお菓子店を始め、1812年に屋号を『風月堂』とした老舗の菓子店です。店の代表的なお菓子「ゴーフル」をミニサイズにしたのが、こちらの「ゴーフレット」。
サクサクの生地の間にソフトなクリームをはさんだ、昔から変わらない優しい味です。クリームの味は、バニラ・ストロベリー・チョコの3種類。どれも甘すぎずしつこくないので、ついつい手が伸びてしまいそう。
パリっとしたウエハースの食感と、口の中に広がる優しい味のクリームのコンビネーションが絶妙です。たっぷり24枚入っているので、ご家族みなさまで召し上がっていただけます。
シベール【法要の引き物】ピースカットケーキ詰合せ
こちらは、香り高いブランデーが広がる、大人な味わいのケーキです。しっとりした食感で、口に入れるとブランデーとリキュールがふんわり鼻を抜けてきます。
使用しているのは、北海道産の小麦。味は、定番のプレーンをはじめ、レモン・紅茶とチョコの3種類。どれもアルコールが入っているため、苦手な方は冷蔵庫で冷やして食べるのがおすすめです。