秋の人事異動シーズン。人事異動は会社の発展のためにも必要なもの。新天地で気持ち良くスタートを切ってもらうために、会社からお餞別を贈りませんか?この記事では、お餞別の意味やマナーとともに、異動する方の年代別におすすめの商品をご紹介いたします。
目次
感謝の気持ちと新天地での活躍を祈って餞別を贈る
馴染みのある職場を離れ、新しい職場へと赴くことは、多くの方にとって緊張するものです。
前向きな気持ちで良いスタートを切ってもらうために、会社から餞別の品を贈って、感謝の気持ちとエールを伝えましょう。
選ぶ前に要チェック!餞別のマナー
まずは餞別の意味やマナーをご紹介します。
餞別にはふさわしくないとされているアイテムもあるので、品物の持つ意味を把握しながら選びましょう。
餞別の意味
餞別は、「お世話になった人が退職や異動する際に贈る品物」のこと。餞別の「餞」は「はなむけ」とも読みます。昔、旅立つ人の無事を祈って、乗る馬の鼻をその行く先へ向けた「うまのはなむけ」という習慣が由来とされています。
この「うまのはなむけ」は、昔は道中で危険な目に会うことも多かったため、旅の安全を祈願する意味合いがありましたが、現在は、これまでの感謝と今後の成功を祈願する意味合いとして使われています。
餞別の予算
一律に金額を決める方法もありますが、その方の年齢や業績、役職によって変えても良いでしょう。
20代~30代であれば3,000円~5,000円、40代は5,000円~8,000円、50代は8,000円~10,000円が一般的な相場です。
一方で、異動する方全員にその都度贈り続ける必要があるため、あまり高額なものだと費用がかさんでしまう点に注意しましょう。
のし紙のかけ方
のし紙の表書きは「御餞別」「御礼」「おはなむけ」、水引の色は、紅白のもろわな結び(花結び)のものが適切です。
水引の下の部分には贈り主名を書きます。今回は会社から贈るので、会社名や団体名、その左に部署名や代表者名などを書くとよいでしょう。
餞別にふさわしくないアイテム
お餞別にはふさわしくないアイテムがあるので、注意してください。例えば以下は、餞別品としてはおすすめできません。
- 櫛・シクラメン:「苦」や「死」などの縁起の悪い言葉を連想させてしまいます。
- スリッパ・ルームシューズ:「踏みつける」意味のものなので、役職の高い人に対しては好ましくありません。
- 時計・カバン:「より勤勉に」という意味のものなので、こちらも役職の高い人に対しては好ましくありません。
- ハンカチ:昔は「手切れ」「縁を切る」という意味がありました。現在はそれほどでもありませんが、ハンカチは涙をふくときに使うこともあるため、「別れ」を連想させてしまうこともあります。
- あまりに大きなもの・かさばるもの:持ち帰るときに困ります。
また、せっかく贈るのであればお相手に喜ばれるものを選びたいところ。同じ品物を複数の対象者に贈る場合、お相手の年代が違うのであれば、デザインや色を変えることをおすすめします。
20代、30代へ贈る餞別
まずは、20代、30代から。
ようやく仕事に慣れてきたり、あるいは部下を持ったりするこの年代には、実用的なものがおすすめです。まだまだ成長していく年代だからこそ、新たなステージで役立つ上質なアイテムを選ぶとよいでしょう。
一方で、学ぶことも多く、気疲れする年代でもあります。特別感のあるお菓子や、帰宅後にホッと一息つけるアイテムを贈っても喜ばれるでしょう。
【ケント】洋服お手入ブラシ
通常のブラシでは、ブラッシングにより静電気が発生してしまうので、ホコリが服地にくっついてしまいます。このハイブリッド型ブラシはブラッシングにより静電気を除去するので、ホコリが取りやすく空気中に漂っているホコリも寄せ付けません。
帰宅後、サッとブラシをかければ、大切な洋服を長持ちさせることができます。
【フォートナム&メイソン】ティーバッグ・焼菓子詰合せ
「ロイヤルブレンド」はアッサムにセイロンを加えたブレンドティー。気品あふれる香りと渋みのない滑らかな味が特徴です。ストレートはもちろん、ミルクとの相性も良いので、ミルクティーにもおすすめです。人気の「アールグレイクラシック」もセットです。
焼き菓子2種は、軽い食感で気軽に召し上がっていただけるのがポイント。
ゆっくりとお茶の時間を楽しみたい方におすすめの商品です。
【バスツーリスト】バスソルト入浴料セット
ピンクの粒が可愛らしいヒマラヤ岩塩はミネラルが豊富。温浴効果で疲れた体を温めてくれます。また、南オーストラリアの海水を結晶化させたバスソルトは、ナトリウムの純度が高く肌の調子を整えてくれます。
吸水性の高いマイクロファイバークロスと、柔らかい今治タオルも入っています。
ゆったりとしたバスタイムで疲れをとって、新しい職場でさらに活躍していただきましょう。
40代の方へ贈る餞別
40代は働き盛り。役職に就く方もいるでしょう。
40代ともなれば、大抵のビジネス用品はすでに持っている場合が多いので、餞別には消耗品や、長年使い続けたのでそろそろ買い替えても良いもの、いくつあっても困らないものがよいでしょう。
年代的にも上質なもの、特に落ち着いた雰囲気のものがおすすめです。
【ライカ】靴ミガキセット
こちらは老舗のシューケアメーカー『ライカ』の靴磨きセット。汚れを落とすのに必要なブラシや、靴に栄養を与えるクリームやなど、基本的なお手入れツールがセットになっています。
味のあるデザイン缶に入っているので、玄関先や職場においても良いでしょう。
【ノリタケ】ペアカップ&ソーサー
使い勝手が良いシンプルなカップは、多くの方に喜ばれるギフトアイテムの一つです。
白をベースにターコイズブルーが映える爽やかなデザイン。シンプルな中に上品さを感じるカップです。
内側も白色で、紅茶、コーヒー、緑茶など、どんな飲み物を入れても映えます。
オフィスで、お気に入りの飲み物を入れて楽しめます。ペアなので、ご自宅でお使いいただいても良いでしょう。
ギフト オブ グルメ[三越伊勢丹 味覚百景]彩コース
「奥能登の海鮮鍋セット」や長崎県産の真鯛を使用した「鯛茶漬け」など、優しい旨味が味わえる和食から、洋菓子の定番『ゴディバ』の「クッキーアソートメント」など、幅広いラインナップの中から1品選べます。
4,125円~55,990円(いずれも税込)と、幅広い価格帯で展開されていますので、贈る側としても選びやすくておすすめです。
50代の方へ贈る餞別
50代にもなると、ほとんどのビジネスアイテムはすでに持っているでしょう。また、ファッションアイテムも好みがあるため、避けた方が無難です。
この年代は会社への功績も大きいと思われるので、一手間かけて相手の好みを考慮したものを贈ってはいかがでしょうか?例えば、お酒が好きな方であれば好みのお酒を贈ると喜ばれます。日用品であれば、特別感・上質感のあるものがおすすめです。
【レミーマルタン】レミーマルタン1738
オークの独特な薫りを帯びた、滑らかさと香りが特徴です。
ストレート、ロック、カクテルで召し上がっていただくのがおすすめです。
【マイセン】ペアホワイトタンブラー
こちらのペアタンブラーは現代『マイセン』を代表する「波の戯れ」シリーズです。
美しく輝く白に、さざ波のようなレリーフのデザインは、シンプルで飽きがきません。どんな年代にも上質さが伝わります。
柔らかな動きのある飲み口は飲みやすく、白肌の磁器に飲み物を注げば、色が映えます。コーヒー・紅茶はもちろん、緑茶やビールにもおすすめです。
Made In Japan(メイドインジャパン) with 日本のおいしい食べ物 <MJ14+蓬(よもぎ)>
食べ物のみならず、雑貨などからも選べるのが嬉しいポイント。雑貨は、バッグやアクセサリー、キッチンツールや鍋など、日本が誇るものづくりの技術が光る商品を集めています。
感謝とエールの意を込めて、餞別を贈ろう
会社としては適材適所を考えての配置転換ですが、異動する方は、馴染みのある職場を離れることへの寂しさと、新天地へ赴くことへの緊張を抱えているものです。
そんな不安な気持ちを少しでも払拭してもらうべく、これまでの功績に対する感謝とエールの意味を込めてお餞別を贈りましょう。
相手をとびっきりの笑顔にさせることができれば大成功です。きっと新天地でも活躍してくれることでしょう。
異動する方へお餞別を贈って、新しい門出を祝福しましょう。