「地方創生」とは、人口の急減や高齢化という日本社会が直面している課題に対して、それぞれの地域が特徴を活かしながら持続的な社会を創生する取り組みのこと。各企業も自治体と連携して地方創生を推進しています。この記事では、三越伊勢丹の地方創生ソリューションの一つ“ご当地グルメ”をご紹介いたします。
目次
三越伊勢丹の「地方創生」への想い
三越伊勢丹の「地方創生」は、地方の生産者・メーカーとお客様が継続的につながるビジネスモデルを、地域と共創していくというもの。
その地域の人と文化をリスペクトし、ニーズをとらえたビジネスを構築、運営、支援することで、人と地域をつなぎ、まち・文化・産業を動かしていきます。
この取り組みは、百貨店事業で長年培ってきた「モノ作りの理解力」や「商品販路の開拓力」がベースとなっています。
日本全国のご当地ものを届けたい|ご当地グルメ特集
南北に長く海に囲まれた日本では、四季折々の食材に恵まれる豊かな風土と、歴史に根差した多様な食文化があります。
また、全国各地方には、脈々と受け継がれてきた伝統的なものづくりが多数あります。
しかし、長い年月を経て継承されてきた「日本の食文化」と「ものづくりの魅力」の中には、まだ知られていないところも多くあるのが実情。
そこで、三越伊勢丹法人オンラインストアでは、日本の食文化・ものづくりを発信する『ご当地グルメ特集』を展開していきます。
そうすることで「地域の新しい魅力を発見し、活性化に貢献し、共に発展していきたい」と考えています。
作り手のストーリーその① 福島県『いわきチョコレート』
「お菓子を通じて、驚きという“感動”の風を起こすこと」を目指しているのが、福島県いわき市に本社を構える『いわきチョコレート』。
会社の前身となる初期のプロジェクト「創風舎」という名前にも、その想いがあらわれています。
「心の風は、心の中に驚きや懐かしさ、笑いや喜びなど、新しい感情が交じり合うことで起きる」という考えのもと、風を創るお菓子作りを続けています。
独特の存在感を放つ“めひかり塩チョコ”
『いわきチョコレート』を代表する商品が“めひかり塩チョコ”です。
いわき市の魚であるメヒカリの形をしており、塩とチョコレート、そして塩キャラメルのコラボレーションが楽しめます。
この商品の試作を始めた当時、塩とチョコレートの組み合わせは、全くと言っていいほど世に存在していませんでした。
その特異な存在なために、発売前から社内外で賛否のあった商品だったそう。しかし、だからこそ、風を起こす可能性に『いわきチョコレート』は賭けました。
試作を重ねてオリジナル製法を確立
“めひかり塩チョコ”は、チョコレートに塩をまぶしただけのお菓子ではありません。
熱いチョコレートの中にクリーミーな生キャラメルを閉じ込めるという、難易度の高い技術が必要でした。
- 熱々の生塩キャラメルが固まる前に、めひかりの型に流します
- 形を整え、冷凍します
- チョコレートのテンパリング(調温作業)をします
- めひかりの形をしたキャラメルをチョコレートの滝にくぐらせ、一度乾かします
- 二度目のチョコがけをします。ここで大粒の海塩をパラパラと上からまぶします
塩とチョコレートとキャラメルが三位一体となった上質な味わいは、必食です。
【いわきチョコレート】《福島県》めひかり塩チョコ(レギュラー)&グランクリュセット
作り手のストーリーその② 埼玉県『弓削田』
日本の伝統的な調味料である「醤油」。
埼玉県坂戸市に本社と蔵を構える『弓削多醤油株式会社』では、「醤油は食品なので安心して口に入れられるものでなくてはいけない、醤油は調味料なのでうまくなければ意味がない。」との考えを守り、醤油づくりを続けています。
こだわりが詰まった“有機しょうゆ”
国内産有機栽培小麦・大豆・食塩のみを原料に用いた『弓削田』の醤油は、木桶に蔵独自の何種類もの酵母菌や乳酸菌が住み着くので、深みがあり香りも高く醸造することができるのだとか。
工場内に地下水脈があり、仕込には地下約80mから汲み上げた天然の湧き水を使用しています。
- 【麹菌を混ぜる様子】蒸した大豆と砕いて粉状になった小麦を混ぜ、種麹を混ぜます。3日間、麹室で麹菌を繁殖させ、麹を作ります
- 【木桶に仕込み】地下からくみ上げた水と塩で食塩水を作り、出来上がった麹と木桶に仕込み、もろみにします。冬に仕込み春からだんだんともろみが温まり、夏に発酵が始まります。秋には、発酵が終わり熟成期に入ります
- 【使用する木桶】大きさは、5000石(約8000リットル)。すでに100年以上使用されており、木の隙間にすみ着いた酵母菌が、酵素分解し発酵させてくれます
- 【仕込蔵の様子】もろみを発酵させています。色の違いは、熟成度の違いです。仕込直後は、白い色をしていますが、発酵が進むにつれ、だんだんと茶褐色に変化していきます
- 【撹拌の様子】時々、桶のもろみをかき混ぜ、発酵を促します
- 【搾りの様子】約1年間かけ発酵・熟成したもろみを布に包んで搾ります。搾りだされたものが醤油となり、この後、加熱・殺菌し瓶詰されます
つけ醤油にも煮物等の調理にも適した『弓削田』の醤油を、ぜひ一度味わってみませんか?
【弓削多】《埼玉県》有機しょうゆ・有機だしつゆセット
全国各地のご当地グルメをピックアップ
ここからは、三越伊勢丹のバイヤーが百貨店バイヤーのネットワークを活かしてピックアップした、全国津々浦々のイチオシご当地グルメをご紹介いたします。
《北海道》金賞健康米ゆめぴりか
“健康米ゆめぴりか”は、近畿大学農学部との共同開発で生まれた商品です。従来品では除去されていた、胚芽周辺の栄養成分を多く残せる技術を用いて、栄養とおいしさを両立させています。強い甘みともちもちした食感は、幅広い世代の方に愛されています。
【翁の郷】《埼玉県》埼玉名物肉汁うどん
埼玉県産小麦「あやひかり」を使用した粘りのあるうどんが人気の『翁の郷』。こちらの商品には肉のうま味のあるタレがついているので、豚肉と長ネギを追加するだけで簡単に“埼玉名物肉汁うどん”が完成します。Made in SAITAMA 優良加工食品大賞2021「大賞」受賞の確かな味わいをぜひ。
【覇楼館】《岐阜県》覇楼館・飛騨牛カレー6食セット
岐阜で地産地消にこだわった料理をメインに提供するファミリーレストラン『覇楼館』。やわらかくて甘みのある岐阜県産の「飛騨牛」を使用し、隠し味に地元郡上市特産の地味噌「郡上味噌」を加えた風味豊かなカレーです。地元に愛されるメニューのひとつであるカレーを商品化し、全国でこの味をお楽しみいただけるようになりました。
【おいしい日本茶研究所】《静岡県》日本ノ茶葉 The First 2缶セット
『おいしい日本茶研究所』は、「もっと日常に、もっと身近に、もっと自由に日本茶を愉しみたい」をコンセプトに立ち上げられた、全く新しい日本茶ブランド。こちらは、日本有数の茶葉の産地である静岡県で、上質な一番摘み茶葉のみを吟味してつくられた煎茶の詰め合わせセットです。
【金胡麻焙煎所】《兵庫県》調味料ごまとうふ詰合せ
日本初の金ごまの専門店『金胡麻焙煎所』の、いりごま・すりごま・ねりごま・ごま油のそれぞれの特徴を生かして作った個性豊かな調味料セット。さらに金ごま・白ごま・黒ごまのそれぞれの味の違いをお楽しみいただける人気の濃厚ごまとうふも詰め合わせた、お得感満載のセットです。
【えひめシーフードサービス】《愛媛県》愛媛県産天然真鯛を食べつくす鯛めしセット
愛媛県八幡浜産の天然真鯛の魅力を、ご家庭で存分にご堪能いただけるセットです。天然真鯛ならではの繊細な風味と旨味をお楽しみいただけます。
【庄分酢】《福岡県》庄分酢詰合せ
代々受け継がれて「酢づくり300年」を迎える『庄分酢』。一言で「酢」といってもそのバリエーションは豊富です。じっくりと発酵された本格的な酢の味わいを、お楽しみいただけます。
ご当地グルメで「地方創生」の一端を担う
将来にわたって活力ある日本社会を維持していくことにつながる「地方創生」。
この言葉だけ耳にすると難しく感じてしまいそうですが、“ご当地グルメ”であれば、きっと身近に感じられるのではないでしょうか。
三越伊勢丹法人オンラインストアでは、この記事で紹介したほかにも、複数のご当地グルメを取り扱っています。ぜひ、お気に入りのご当地グルメを発見してみてください。